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「木屋正酒造 高砂 純米大吟醸」はこんな日本酒―おすすめポイントとマッチするおつまみの口コミ・評判

木屋正酒造高砂純米大吟2醸

こんにちは、日本酒案内人のサケエモンです。

今回は、三重県名張市 木屋正酒造(きやしょう)酒造の日本酒「高砂 純米大吟醸」をご紹介します。

「高砂(たかさご)」というと、結婚式の定番の曲にも同じ名前のものがありますね。能の曲ですが、夫婦愛や長寿を唄うたいへんめでたい曲です。この日本酒もこのあたりをあやかって命名されたのでしょうか。

ラベルを見ると、鶴が松をくわえている図案が入っています。これは「松喰鶴(まつくいづる または、はつばみづる)」というそうで、松と鶴の組み合わせで、何れもよいことが起こる前兆とされる植物と動物であり、延命長寿の意味も持つようです。

松喰鶴

お酒はお祝い事に飲まれることも多いですから、「高砂」を呑む人に幸せであってほしい、という蔵元さんの気持ちを感じますね。

木屋正酒造さんは、三重県の酒の名産地、伊賀の地に構える酒蔵の一つ。創業は文政元年(1818年)ですから200年以上の歴史があります。名前にある通り、当初は材木商から始まり、後に作り酒屋がら酒造りを受け継ぎ今日に至るようです。

そして、お気づきのかたはすでにお気づきのとおり、超プレミア酒、フルーティーで大人気の「而今(じこん)」の蔵元です。
でも、このお酒は「而今」ではないです。「而今」に続く新たな挑戦という意味合いで別ブランドの「高砂」を立ち上げたのだそうです。

でも、正確には「而今」が生まれる前には「高砂」をつくっていたいたそうで、復活、というべきなのかもしれませんが、その伝統と思いだけを受け継ぎ味は別のようですので、やはり新ブランド、と私は理解しました。

挑戦した結果はどうなったのでしょうか。そんな期待盛沢山の「高砂 純米大吟醸」のご紹介をしてまいります。

もちろん、おつまみも用意していますよ

酔いどれパンダ
酔いどれパンダ
伝統と温かい気持ちをお持ちの、そんな酒蔵さんの日本酒なんですね。
 

高砂 純米大吟醸。その味は?

高砂 純米大吟醸 ラベルからどんな日本酒か想像してみる。

ラベルは黒地に金のロゴ、ボトルも黒で格調高いデザインになっています。呑む前からいいお酒!という気持ちにさせてくれます。

この赤い文字は何でしょう。印鑑などに使われる篆書(てんしょ)ですかね。印影になってます。これは「花半開酒微酔」と書いてあって、花は咲きかけ、酒はほろ酔いがよいという意味

さて、「純米大吟醸 山田錦 生酛」とあります。

酒米の王という言われる「山田錦」を使い、そのお米の本来の味わいを目指しつつ(純米)、香りは高く、雑味の少ないすっきりした感じ、または甘みを堪能できそう(大吟醸)。精米歩合は45%で、雑味の多いお米の外側を半分以上削って作られていますね。大吟醸(50%以下)としては標準的ですが、それでももう美味しさに関しても半分以上確定な気がしてしまいます。

また、生酛(造り)ということです。お酒造りの初めのほうの工程から手作りでやっているということですね。これがどういう意味を持つかというと、自家製手作りですと、蒸した米に、発酵のための麹等を加えていく工程で、蔵に基から住み着く微生物なども発酵を手伝うらしく、その蔵だけの独特な味わいになることが期待されます。

そして、、、なになに裏のラベルには「ろ過を行っていないため・・・」。ほうほう無濾過ですか。活性炭やフィルターで濾す工程をやっていないということですね。

「白い沈殿物がありますが、品質には問題ありません。」

了解。

問題どころか、これが美味しさの素になりますよね!。ろ過したりしてこの沈殿物等を取り除いていくと、味はよりスッキリ、色は黄金色から透明に近づいていきますが、これをあえてやっていないということは、逆に旨味が多く残るということ。

良質な米をつかって、香り、スッキリさ、旨味、それぞれに気を使いながら作られている、というイメージでしょうか。極端になにかを高めるということよりもバランス重視。

でも、飲んでみないとわからないのが日本酒。

酔いどれパンダ
酔いどれパンダ
適度にいろいろ楽しめて飲みやすそう。おつまみにも合う気がする。 
 

では、いただきます。

香り、ソフトに感じられます。嫌みのない少し甘い香り

ボトルの口に鼻を近づけてみると、結構香るのですが、おちょこに注いでみると上品な風味に落ち着きます。

ん、よく見ると確かにふゆふゆ漂っているものが。

高砂純米吟醸旨さのもと

見えますか?かすかに見えます。これが美味しさの素なのでしょう。

そして、一口目。

甘い!

甘いなぁ。舌先に強い甘みを感じます。甘酸っぱいに近い甘さ。唾液がどんどん出てくるのを感じる。舌脇でも味わうとこれも心地よく甘い。よく、この段階で苦味を強く感じてくる日本酒もあるのですが、この「高砂 純米大吟醸」はここでも甘い。ただわずかには苦味も楽しめます。

いやぁ、でも甘いなあ。ずっと口の中で転がしていたい。

のど越しは、スッと落ちる感じ。抵抗が少ないですね。
飲みやすい。少しだけピリピリきます。ただ飲み続けるとこのピリピリ感強くなってきます。

飲み込んだ後の感じ、鼻から抜いたときの香りはシンプル
このあたりは、日本酒だなっと、感じる酒感。

後味に、苦味を残します。
(後日談、冷をきつくするとこの辺の甘みが出ずに苦味、ピリピリ感あ強くなり、別の楽しみ方ができます。)

・・・。
しょっぱいもの食べたい
あ、これはつまみを食べなくては!

酔いどれパンダ
酔いどれパンダ
はじめは口の中で転がして「甘み」を楽しむのがおススメ。 

高砂 純米大吟醸にあうおつまみは?

ちりめん山椒入り

ちりめん。山椒入り。

おつまみの味を日本酒が邪魔しない。
日本酒がおつまみをサポートする側に回っている感じ。

お酒を飲んだ後に食べると、少し残る苦味をおつまみの味が中和してくれる。その上でおつまみの味をしっかり楽しめます。

口の中で掛け合わせてみると変化があるかな・・・・。

あ、新風味!ちりめんの香味がお酒の甘みと一緒になったら新たな味わいが生まれました。ほうほう、これは美味しい。

山椒と合うのかな。これはおススメできます!

酔いどれパンダ
酔いどれパンダ
日本酒と香辛料の組み合わせは奥が深そう。

高砂 純米大吟醸 日本酒データ

産地 三重県 名張市
醸造元 木屋正酒造
原料米 山田錦 100%
精米歩合 45%
アルコール度数 16度
日本酒度
酸度

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まとめ!

とにかく甘みが極上。

2杯目、3杯目と飲み進めても、これは色あせることなくずっと楽しめます。

口に含みながら味わいを楽しみたい方にはよいのではないでしょうか。

そして、後味ホロ苦なので、どちらかというと、しょっぱいものをつまみに一杯やりたいっていう時におススメです。

特に香辛料系との組み合わせは奥深い。探求できます。

決して「而今」のサブブランドではないです。全く別物として、ご認識の上お試しください!

 

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