注目銘柄「荷札酒」第二弾。2種の米の甘さいいとこどり。貝類と合うかも!
新潟県加茂錦酒造さんからのセレクト、2本目です。
(1本目はこちら 加茂錦酒造「荷札酒」 純米大吟醸 愛山 試験醸造)
名前が長い。
- 純米:原材料にお米と麹しか使っていない。米本来の味が引き立つ。
- 大吟醸 :精米歩合50%以下。このお酒はちょうど50%。米の外側を削りまくって、米本来の味がするところを残したということでしょう。
- 生詰:本来2回やる加熱殺菌処理を一回しかしない。酒本来の味が残り、新鮮な感じになる。水が入っていると、そこに含まれる菌が味を変えていく可能性がある。
- 生原酒:水で割っていない。度数を下げるために水を足すのが一般的。15度ですので、高めですね。ぐっとアルコール間の強い味わいになることが多い。
- 無濾過:ろ過しない。色を透明に近づけるたり、香りを調整したりする。
- 中汲み:日本酒は原材料を絞り出して作るのですが、その絞る中でちょうど中ほどに出てくる最も澄んだ部分。まじりっけの最も少ない安定した、いいとこどりです。
試行錯誤していろいろやってみたって感じがしますね。
つまり、米本来の味を追求しつつも、人工的に混ぜ物を加えたり、もともとあるものを取り除いたりといったことをなるべくしないで、できた酒そのものの味がわかるものを作りたいということでしょうか。店員さんによると「仲汲みは、蔵元さんの本来狙った味が色濃く出ているところ」とのことでしたので、当たらずとも遠からじかと。
そしてその米ですが、山田錦32% 五百万石68%と2種類をブレンドしているのです。
「山田錦と五百万石のいいとこどりしたら、おいしくなるんじゃない?」とか、杜氏さんが話してたのではないかと、勝手に想像してしまいます。とにもかくにも味に期待大です。
そして、レアもの荷札酒ですから、もう二度と飲めないかもしれません。心して、
では、いただきます!
香りは、甘い香りですが思ったよりも控えめ。本来の香りが厳選されて香っている感じ。ひんやり、清涼感もあって心地よいです。
味わい。。。。甘い。
愛山 試験醸造 も甘かったけど、こっちの方がさらに甘い。甘い。甘い。
種の米の味が相乗効果で甘みにつながってデュエットしてるのでしょうか。
甘めが好きな人が喜びそうなコッテリ感。こうなるんだ、、、。
のど越し、お、結構ピリピリします。酵母が生きている感じ!
そして飲み込んだ後鼻から抜くと、これまた鼻への刺激、ピリピリ感が強っ。
さ・か・な
肴と合わせてみましょう。
つぶ貝のワサビ和え。
おおっ、つぶ貝引き立つ!貝の味わいがとても強調されて、貝・旨!。
お酒のほうは、辛みが引き立っている感じがする!日本酒感も急にアップ。プハーーーーってなるよ。
つ・ま・み
こちらの杜氏さんは若手の方で、まだどんなお酒を造っていくか決めるために、いろいろ試している段階なのだそうです。
そのとおりで今回もかなりの試みをしている一品のようです。
とても甘さの引き立つ、それはそれは飲みやすい日本酒です。
そして、いろいろなつまみとも相性がよさそうで、今回はつぶ貝との相性は私にとってはかなり、当たり、の部類かと思います。
食材との組み合わせもいろいろ楽しめる。上級者から日本酒初心者までおススメのお酒です。
お酒データ
産地:新潟県 加茂市
醸造元: 加茂錦酒造
原料米:山田錦32% 五百万石68%
精米歩合:40%
アルコール度数:15度
日本酒度:非公開
酸度:非公開
今すぐ手に入る荷札酒!
(上記レビューの日本酒と異なる場合があります。)